書籍編集を外注したいと思っても、「何をどこまで頼めるのか」「いくらかかるのか」が分かりにくく、依頼を迷う方は少なくありません。
書籍編集の費用は、ページ数だけでは決まりません。原稿の完成度や依頼する工程、修正の回数、納期などによって大きく変わります。この記事では、書籍編集を外注するときの費用の考え方、依頼できる作業、見積り前に準備するものを解説します。
書籍編集の外注費用は、依頼範囲によって変わります
「書籍編集」と呼ばれる仕事には、誤字脱字を確認する校正だけでなく、章立ての見直し、原稿整理、リライト、表記統一、DTP・組版など、さまざまな工程が含まれます。
そのため、校正だけを依頼する場合と、構成から一冊まるごと編集する場合では、必要な作業量も費用も異なります。原稿を見ずに一律の金額を出すことが難しいのは、このためです。
まずは現在の原稿と、どのような本にしたいかを共有し、必要な工程を整理してもらうと、不要な作業を含まない見積りを取りやすくなります。
書籍編集の費用は原稿の状態や依頼範囲によって異なりますが、文字中心の一般的な書籍であれば、校正・表記統一など比較的限定した作業は5万〜10万円程度から、構成の見直しやリライトを含む一冊まるごとの編集は50万〜100万円程度になるケースが多くあります。
ただし、文字数、原稿の完成度、確認する資料の量、修正回数、納期などによって金額は変わります。上記はあくまで目安としてお考えください。
書籍編集で外注できる主な作業
企画・想定読者・構成の整理
本の目的と想定読者を確認し、何をどの順番で伝えるかを整理します。章立ての組み替え、内容の重複や不足の確認、見出し案の作成なども含まれます。
原稿整理・リライト
著者の意図を変えずに、読者が理解しやすい文章へ整えます。説明の順序、一文の長さ、専門用語の使い方、文体などを確認します。
校正・表記統一
誤字脱字や表記の揺れ、用語の不統一などを確認します。校正だけを依頼することもできますが、構成や文章表現まで見直したい場合は、編集やリライトを含む依頼が必要です。
DTP・組版、電子書籍データ制作
編集済みの原稿をInDesignなどで誌面に組み、印刷用データを作成します。Amazon KDPなどで使用する電子書籍データまでまとめて依頼できる場合もあります。
書籍編集の費用を左右する6つの条件
- 原稿の文字数・ページ数
分量が多いほど、確認と修正に必要な時間が増えます。 - 原稿の完成度
完成原稿の校正と、メモや取材資料から構成を組み直す作業では、工程が大きく異なります。 - 依頼する工程
校正のみ、構成とリライト、一冊まるごとの編集、DTPまでなど、依頼範囲によって変わります。 - 図表・画像・参考資料の量
図表の確認や資料との照合、画像の整理が必要な場合は、その作業も見積りに影響します。 - 確認・修正の回数
著者や編集部との確認回数、修正方法、関係者の人数によって進行工数が変わります。 - 納期
短納期では複数人での対応や優先的な進行が必要になることがあり、通常進行とは条件が変わる場合があります。
見積りを比較するときに確認したいこと
金額だけでなく、見積りにどの工程が含まれているかを確認しましょう。同じ「書籍編集」という表記でも、構成の見直しやリライト、校正、DTPが含まれるかどうかは依頼先によって異なります。
- どの状態の原稿を、どの状態まで仕上げてもらえるか
- 構成の組み替えやリライトは含まれるか
- 著者確認後の修正は何回まで含まれるか
- 校正、DTP・組版、電子書籍制作は別料金か
- 納品形式と納期は明記されているか
作業範囲が曖昧なまま金額だけを比べると、後から追加作業が必要になることがあります。見積書とあわせて、担当範囲と納品物を確認することが大切です。
依頼から納品までの一般的な流れ
- 問い合わせ・ヒアリング
本の目的、想定読者、原稿の状態、希望する納期や予算を共有します。 - 原稿確認・見積り
依頼先が原稿や資料を確認し、必要な工程、スケジュール、料金を提示します。 - 編集作業
決定した範囲に沿って、構成、原稿整理、リライト、表記統一などを進めます。 - 内容確認・修正
著者や編集部が編集原稿を確認し、質問への回答や修正内容をすり合わせます。 - 原稿納品・DTP
編集済み原稿を納品します。DTPも依頼した場合は、そのまま誌面制作へ進みます。
見積り前に用意しておくとよいもの
- 現在の原稿、企画書、章立て
- 想定読者と、この本で伝えたいこと
- 参考にしたい書籍や資料
- 希望する出版方法、判型、ページ数
- 発売日・入稿日などの希望スケジュール
- 依頼したい工程と予算の目安
すべてが決まっていなくても相談はできます。現時点で分かるものを共有すると、必要な工程を提案してもらいやすくなります。
書籍編集の外注先を選ぶポイント
書籍編集では、文章力だけでなく、本全体を見て情報を整理する力や、著者の意図を確認しながら進める力も必要です。依頼先を選ぶときは、次の点を確認しましょう。
- 希望するジャンルや出版形態に対応しているか
- 構成、編集、校正、DTPのどこまで依頼できるか
- 進行方法と確認のタイミングが明確か
- 機密性の高い原稿や公開前の企画を適切に扱えるか
Edit Room:Hに依頼できる書籍編集
Edit Room:Hでは、出版社・編集部、企業、個人の方から書籍編集のご依頼を承っています。ビジネス書、実用書、IT・テクノロジー書など、文字中心の書籍を中心に、構成、原稿整理、リライト、校正からDTP・電子書籍データ制作まで対応します。
一冊まるごとのご依頼だけでなく、「構成だけ見てほしい」「編集途中の案件を引き継いでほしい」「DTPまでまとめて頼みたい」といったご相談も可能です。原稿を確認し、必要のない工程まで含めず、現在の状態に必要な作業をご提案します。
まとめ
書籍編集の外注費用は、原稿の分量だけでなく、完成度、依頼する工程、修正回数、納期などで変わります。相場の数字だけで判断せず、どの工程が見積りに含まれ、どの状態まで仕上げてもらえるのかを確認しましょう。
「何を頼めばよいか分からない」という段階でも、まずは現在の原稿を見せることで、必要な作業を整理できます。